葉酸(ビタミンB群)
- 化学名
- プテロイルグルタミン酸/水溶性ビタミン
- 1日の所要量
- 男女とも200µg(30~49歳の場合)
- 効能
- 造血作用や細胞の新生、増殖を助ける。
- 葉酸を多く含む食品/100gあたり
- 鶏レバー:1300µg
- 牛レバー:1000µg
- 豚レバー:810µg
- 菜の花:340 µg
- 枝豆:260µg
- ブロッコリー:210µg
葉酸は野菜に多く含まれているが、葉酸だけでは働かないという特徴がある。ビタミンはそれぞれが協力し合って働いているが、葉酸は特にビタミンB12と密接な関係があるから、野菜や果物から葉酸を取ると同時に、動物性の食品に多く含まれるビタミンB12も取るなど、バランスが大切になってくる。
赤血球はおよそ4ヵ月で生まれ変わるが、葉酸は細胞分裂に重要な役割を果たしており、新しい赤血球を作るために必要な栄養素である。不足すると正常な赤血球が作れず、鉄分の不足による貧血とは異なる、悪性貧血の原因となる。
また、遺伝情報がつまった核酸の成分の一つにDNAがあるが、葉酸はその核酸の合成に働く酵素の補酵素として、細胞の分裂や成熟に大きな役割を果たす。同様に、葉酸はアミノ酸の合成にも欠かせない物質で、細胞の新生や増殖に活躍している。ほかにも、抗体の産生、神経細胞や脳の神経伝達物質の産生を助ける。
葉酸が不足すると、核酸が合成されずDNAの形成や細胞分裂が阻害されてしまう。あと、口内炎、舌炎、胃、十二指腸潰瘍になる危険性もある。特に妊婦には、胎児の成長のためにも欠かせない栄養素であるため、妊娠中、授乳中も葉酸を意識的に摂取することが大切である。妊婦の場合は、所要量の2倍の400µgは必要だといわれている。
ビタミン13種類(解説)
ビタミンA¦ ビタミンB1¦ ビタミンB2¦ ビタミンB6¦ ビタミンB12¦ ナイアシン¦ パントテン酸¦ 葉酸¦ ビオチン¦ ビタミンC¦ ビタミンD¦ ビタミンE¦ ビタミンK