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元レンジャー隊員のブログ

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梅雨の時期

春の雨期「菜種梅雨(なたねづゆ)」

3月中旬から4月にかけて、移動性高気圧が北に片寄って通過する「北 高型」になる場合は、本州南岸に前線が停滞し、関東以西は雨となる。 菜の花が咲く時期にあたるため「菜種梅雨」という。気温が上昇するこの 時期に寒の戻りがやってくる。山では冬に逆戻りしたような天気になる ことがある。

寒の戻り3つの型
  1. オホーツク海気団の風が吹いて冷えるとき
  2. 移動性高気圧の晴天で冷え込むとき
  3. 大陸から寒波がやってきたとき

どの場合もすべて、気温が突然下がる場合で「寒の戻り」とか「早春 寒波」と呼ばれている。4月初めの場合は、平地では桜の花が咲いて いるころのため「花冷え」ともいう。

夏の雨期「梅雨(つゆ)」

春から夏に移り変わる時期に現れる雨期のこと。梅雨は「ばいう」とも 読む。オホーツク海の高気圧と太平洋の高気圧との境目に現れる前線帯が、 日本に恵みの雨をもたらしている。

梅雨には次の4期がある。

第1期

5月中旬から下旬は、南西諸島に梅雨前線が現れて 沖縄地方が梅雨期に入る。一時的にぐずついた天気になることから「は しり梅雨」と呼ばれている。

第2期

6月上旬から中旬になると、梅雨前線が本州南岸 沿いに停滞するようになり、東日本から西日本までの広い範囲が梅雨入り する。その後6月中旬から下旬にかけて「さつき晴れ」が現れる。昔から 伝えられているさつき晴れは、旧暦5月の梅雨空に一時的に晴天が続く ことから、この時期の晴れ間のことを「五月晴れ(さつきばれ)」と呼ば れるようになった。気象用語では「梅雨の中休み」ともいう。

第3期

6月下旬から7月上旬ごろになると、梅雨前線が 本州上に停滞し、梅雨の最盛期を迎える。太平洋高気圧の勢力がだんだん と増し、気温が上昇し、蒸し暑さが加わる。局地的に大雨が降る時期でも ある。

第4期

7月中旬から下旬になると、太平洋高気圧の勢力が さらに強まり、梅雨前線が北日本方面に北上して関東以西が梅雨明けする。 この時期、前線がかかる北日本では大雨が降りやすい。

以上が梅雨の4期だが、その年によっては雨の降り方がかなり違う。 また、梅雨期の後半では台風の影響によって集中豪雨が現れることが多い。




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