リノール酸
人間のエネルギー源である脂肪酸のうちのひとつ
リノール酸は、体内では合成できない必須脂肪酸のひとつである。動脈硬化の予防などの効能があるが、取りすぎるとかえってコレステロールを増やしてしまうので過剰摂取に気をつけたい。
リノール酸は酸化しやすく、体内で過酸化脂質を作りやすいという欠点がある。さらに、リノール酸から合成されるアラキドン酸には、アレルギー症状を増進させる、発がんを促す、などの働きがある。肺がんや、大腸がん、乳がんなどの欧米型のがんが日本でも増えた背景には、リノール酸の過剰摂取があると考えられている。
リノール酸は普通の食生活をしていればまず欠乏することはない。逆に、過剰摂取のほうが問題であるので、リノール酸を多く含む油は使わないようにしたほうがよい。
- 過剰症
- がん、動脈硬化、アレルギー、老化、ボケなどを促進する。免疫力を低下させ、病気に対する抵抗力を弱める。
- リノール酸を多く含む食品/100gあたり
- サフラワー(紅花)油:72.3g
- ひまわり油:65.8g
- 綿実油:53.5g
- とうもろこし油:47.3g
- ごま油:42.0g
- 1日の目標摂取量
- 1日の総エネルギーの20~25パーセント
その他の栄養成分(解説)
食物繊維¦ DHA⁄EPA¦ キチンキトサン¦ オリゴ糖¦ コラーゲン¦ ポリフェノール¦ レシチン¦ タウリン¦ リノール酸