キチンキトサン
かにの甲羅からつくられる食物繊維
キチンキトサンは、かにの甲羅からつくられる動物性の食物繊維である。キチンはかにやえびの甲羅、いかや貝などの器官、きのこ類の細胞壁などに含まれる多糖類である。キチンキトサンの原料として一般に利用されているのはかにの殻で、タンパク質とカルシウムに分解したものをキチンと呼び、さらにそれを濃いアルカリ溶液に浸すと、約80パーセントがキトサンという物質に変化する。総称してキチンキトサンという。
キチンキトサンにはマクロファージ(生体の防御システム)を活性化させる働きがある。マクロファージが活性化すると、体の免疫力が強化され、病気にかかりにくくなる。かかっても自然治癒力が高まっているので、体自身がもつ力で治る。全身の抵抗力がアップするので、がんをはじめ様々な慢性疾患、感染症などを防ぎ、治す効果がある。
一般の食事でも、えびをまるごと揚げたり、炒めたりして殻ごと食べるとキチンキトサンは十分に摂取できる。
- 健康食品としての主な効能
- 細胞を活性化する
- 血糖値の上昇を抑える
- コレステロールを低減したり調整する
- 発がん物質や放射性物質、重金属を取り除く
- 高い抗がん、抗腫瘍効果をもち、がんの転移や増殖を抑える
- 貧血を改善する
- 腎機能を正常に保つ
- 便秘を解消する
- 血液をサラサラにし、動脈硬化を防ぐ
- 血圧を下げる
- 口臭を防止する
- 肝機能を強化する
- 神経痛やリウマチ膠原病を改善する
- カルシウムの吸収を促進し、骨粗鬆症を改善する
- 中性脂肪を低減させて肥満を防ぐ
- ぜんそくやアトピーなどのアレルギー疾患を改善する
- 自律神経失調症や更年期障害を改善する
- 1日の目標摂取量
- 特に定められていない
- キチンキトサンを食事でとるなら
- えび:干しえびやさくらえびの殻に豊富に含まれる
- いか:いかの外皮や軟骨に豊富
- かに:さわがにならまるごと調理
- きのこ類:甲殻類だけでなくきのこ類も供給源になる
その他の栄養成分(解説)
食物繊維¦ DHA⁄EPA¦ キチンキトサン¦ オリゴ糖¦ コラーゲン¦ ポリフェノール¦ レシチン¦ タウリン¦ リノール酸