鉄
体内に酸素を運び、貧血を予防する
- 分類
- 微量元素
- 元素記号
- Fe
- 1日の所要量
- 男性10mg、女性12mg(30~49歳の場合)
- 効能
- ヘモグロビンの構成物質として体じゅうに酸素を供給している。貧血を予防。粘膜の免疫力を高める。
- 欠乏症
- 鉄欠乏性貧血、脳障害。
鉄は体の中で繰り返し利用されるため、原則的には排泄で失われる1日1mg補充すれば、欠乏症は起こらない。現に、男性や閉経後の女性には、鉄の欠乏はあまりみられない。しかし、閉経前の女性の場合は、毎月の月経で体外に鉄分が放出されてしまうため、男性よりも多くの鉄を摂取する必要がある。特に月経過多の人、子宮筋腫や痔などで出血が多い人は、気をつけて摂取する必要がある。
鉄欠乏性貧血になると、赤血球のヘモグロビンの量が低下し、体内に酸素を十分に供給することができなくなり、皮膚は青白くなり、息切れや動悸、疲労感、無力感、食欲不振に陥る。さらに舌や口の角が赤くただれたり、感染症にもかかりやすくなる。
- 鉄を多く含む食品/100gあたり
- 干しひじき:55.0mg
- きくらげ:35.2mg
- かわのり(素干し):61.3mg
- やつめうなぎ:2.0mg