ヨウ素(ヨード)
甲状腺ホルモンの原料になり、発育を促進する
- 分類
- 微量元素
- 元素記号
- I
- 1日の所要量
- 男女とも150µg(30~49歳の場合)
- 効能
- のどぼとけの下にある蝶が羽を広げたような形をしている甲状腺からは、甲状腺ホルモンが分泌されている。この甲状腺ホルモンには、細胞の新陳 代謝を活発にする働きがある。
- 甲状腺ホルモンが正常に働くと、交感神経の感受性を高め、タンパク質や脂質、糖質の代謝を活発にする。ほかにも、呼吸の促進や心拍数の増加、 皮膚や髪を健康に保つなど、多様な作用を持っている。
- 欠乏症
- 甲状腺腫、甲状腺機能障害。
ヨウ素は不足しても、過剰に摂取しても、のどの甲状腺がはれる甲状腺腫と呼ばれる病気を招くことがわかっている。
ヨウ素は世界的に不足しているミネラルといわれるが、日本ではヨウ素不足はほとんどみられない。なぜなら、ヨウ素の主な供給源は海産物だからである。日本人は海産物をよく食べているので、不足よりも取りすぎに注意が必要といわれている。1日3000µgを超えると過剰による甲状腺腫が心配されるという。
- ヨウ素を多く含む食品
- わかめ、こんぶなどの海藻類からが80パーセント、その他が魚介類や穀類、肉類、 卵類となっている。