役立つ健康食品の知識 >> その他の栄養成分
食物繊維には不溶性と水溶性の2種類がある。
食物繊維を多く含む食品/100gあたり
食物繊維を取りすぎると、ビタミンやミネラルの吸収を阻害したり、胃弱や胃潰瘍の人は胃腸に負担がかかることもあるので注意が必要である。
食物繊維¦ DHA⁄EPA¦ キチンキトサン¦ オリゴ糖¦ コラーゲン¦ ポリフェノール¦ レシチン¦ タウリン¦ リノール酸
DHA:ドコサヘキサエン酸
EPA:エイコサペンタエン酸
DHAやEPAは、いわし、さば、あじなど背の青い魚の脂肪に含まれる不飽和脂肪酸のことである。両者とも血管壁のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪を減らす作用がある。また、細胞膜の流動性を高めて血管壁細胞をやわらかくし、血流をよくする。
このため、高血圧や高脂血症、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病を予防する効果が期待できる。
DHAは、記憶や学習機能を司る脳細胞の海馬部分に多く存在し、神経細胞の情報伝達をスムーズにするため、学習能力や記憶力が高まるといわれている。この効力から、DHAはアルツハイマー型痴呆や老人性痴呆、血管性痴呆の予防や治療に大きな効果をあげるものと期待されている。
EPAは、血液が固まって血栓ができるのを予防し、血流をよくする作用がDHAよりあるが、EPAの取りすぎは血液を凝固する作用が低下して、出血した血が止まりにくくなるという過剰症のもととなる。サプリメントで取る場合は注意が必要である。
食物繊維¦ DHA⁄EPA¦ キチンキトサン¦ オリゴ糖¦ コラーゲン¦ ポリフェノール¦ レシチン¦ タウリン¦ リノール酸
キチンキトサンは、かにの甲羅からつくられる動物性の食物繊維である。キチンはかにやえびの甲羅、いかや貝などの器官、きのこ類の細胞壁などに含まれる多糖類である。キチンキトサンの原料として一般に利用されているのはかにの殻で、タンパク質とカルシウムに分解したものをキチンと呼び、さらにそれを濃いアルカリ溶液に浸すと、約80パーセントがキトサンという物質に変化する。総称してキチンキトサンという。
キチンキトサンにはマクロファージ(生体の防御システム)を活性化させる働きがある。マクロファージが活性化すると、体の免疫力が強化され、病気にかかりにくくなる。かかっても自然治癒力が高まっているので、体自身がもつ力で治る。全身の抵抗力がアップするので、がんをはじめ様々な慢性疾患、感染症などを防ぎ、治す効果がある。
一般の食事でも、えびをまるごと揚げたり、炒めたりして殻ごと食べるとキチンキトサンは十分に摂取できる。
食物繊維¦ DHA⁄EPA¦ キチンキトサン¦ オリゴ糖¦ コラーゲン¦ ポリフェノール¦ レシチン¦ タウリン¦ リノール酸
オリゴ糖は、消化酵素で分解しにくい糖質で、小腸で吸収されずにそのまま大腸まで到達し、ビフィズス菌などの腸内善玉菌の栄養源となって善玉菌を増やす。このため、発がん物質や悪臭物質を生成する悪玉菌の活動が抑制され、腸内の健康が保たれる。
オリゴ糖は、便秘解消や高脂血症の改善、大腸がんの予防、免疫力の強化などに力を発揮する。
オリゴ糖には様々な種類があるが、代表的なものとして次のようなものがある。
このほか、ゲンチオオリゴ糖、マルトオリゴ糖、環状オリゴ糖などがある。作用はほぼ同じ。
食物繊維¦ DHA⁄EPA¦ キチンキトサン¦ オリゴ糖¦ コラーゲン¦ ポリフェノール¦ レシチン¦ タウリン¦ リノール酸
コラーゲンは、体内のタンパク質の30~40パーセントを占め、細胞や組織をつなぎあわせる接着剤の役割をし、体の形成や機能の正常化に不可欠の成分である。
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ポリフェノールとは、植物が光合成を行なう際にできる物質の総称のことである。ポリフェノールという固有名詞をもつ、一つの物質があるわけではない。ほとんどの植物に含まれている成分で、その種類も約4000種と豊富である。
お茶の渋みや苦味はカテキン、タンニン。ビールのホップに含まれるフラボノイド。ブルーベリーのアントシアニンなどポリフェノールの仲間は多い。ポリフェノールは赤ワインで有名だが、フランス人に心臓病が少ないのは、日常的に赤ワインから多種類のポリフェノールを摂取しているからということで、1990年代になって注目を浴び始めた。
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レシチンはホスファチジルコリンとも呼ばれるリン脂質の一種で、生体膜や脳、神経組織の構成部分として重要な働きを担っている。自然界に広く分布しており、卵黄や大豆、精白米、ピーナッツ、酵母などに多く含まれている。
食物繊維¦ DHA⁄EPA¦ キチンキトサン¦ オリゴ糖¦ コラーゲン¦ ポリフェノール¦ レシチン¦ タウリン¦ リノール酸
アミノ酸の一種であるタウリンには、交感神経抑制作用があり、食塩の取りすぎが原因で起こる高血圧を改善する作用がある。また、血圧を正常に調整し、血中の総コレステロール値を下げて、善玉コレステロールを増やす。
食物繊維¦ DHA⁄EPA¦ キチンキトサン¦ オリゴ糖¦ コラーゲン¦ ポリフェノール¦ レシチン¦ タウリン¦ リノール酸
リノール酸は、体内では合成できない必須脂肪酸のひとつである。動脈硬化の予防などの効能があるが、取りすぎるとかえってコレステロールを増やしてしまうので過剰摂取に気をつけたい。
リノール酸は酸化しやすく、体内で過酸化脂質を作りやすいという欠点がある。さらに、リノール酸から合成されるアラキドン酸には、アレルギー症状を増進させる、発がんを促す、などの働きがある。肺がんや、大腸がん、乳がんなどの欧米型のがんが日本でも増えた背景には、リノール酸の過剰摂取があると考えられている。
リノール酸は普通の食生活をしていればまず欠乏することはない。逆に、過剰摂取のほうが問題であるので、リノール酸を多く含む油は使わないようにしたほうがよい。
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