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元レンジャー隊員のブログ

朝、いつもより気温が高いときは天気が悪くなる

低気圧接近のときに吹く暖かく湿った南風が起こす現象

「朝、竹やぶへ露がたくさん落ちれば雨」という天気のことわざ がある。いままで気温が低い状態が続いていたところへ暖かい空気が 入ってくると、地面付近では湿度が上がり、植物の葉から出る水分や空気 中の水分が、竹の葉の上で露を結ぶ。このとき積雲系の雲がある場合は、 早ければ昼ごろに雨になるが、層雲系で高度の高い雲の場合は、夕方まで 降らないことが多い。

「ケヤキの幹から水が噴き出すと雨」は、木の生育が盛んな夏 の時期にいわれる天気のことわざである。もともと夏は気温が高いが、 低気圧が接近して南風が吹くとむし暑くなる。南に面した斜面では、 雷雨が発達したり豪雨になったりして、河川の増水や鉄砲水の恐れもでて くる。このとき、空には積雲系の雲が南から北へ移動するのを見ることが できる。

「水がめが汗をかくと雨」は春から秋にかけて広くいわれる天 気のことわざだが、とくに水がめの水温が低くなる春や秋に起こる現象を いっている。冷たい飲み物のコップの外側に水滴が付くのと同じ原理で、 台風からの南風が吹き込んで湿度が上がるときによく見られる。

「霜柱が折れると雨」という天気ことわざは、気温の異常な上 昇による現象である。通常はゆっくりと溶ける霜柱が、急に溶けて折れる ようにして倒れることをいう。低気圧の接近で暖かな南風が吹きはじめ ると、このような現象が起こる。このとき、空には高積雲や高層雲が見ら れることが多い。




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