GROWモデル
コーチングのコア・スキルである4段階の思考プロセスのことをGROWモデルという。「GROW」とは英語で「成長する、育成する」という意味で、プロセスにおけるキーワードの頭文字をとったものである。
1.G:Goal 目標設定
2.R:Reality 現状認識
3.O:Options 選択肢・資源・方法
4.W:Will 意志確認
Goal | → | Reality |
↑ | ↓ | |
Will | ← | Options |
- Goalは? ・・・目標、目的、成果、結果、期限
- Realityは? ・・・現状、今、現在地、問題
- Optionsは? ・・・選択肢、資源、エネルギー源、方法、5W2H
- Willは? ・・・意志、決意、覚悟
コーチングではコーチもプレイヤーもGROWモデルを通して、G:ゴールは? R:リアリティ「現状」は? O:オプション「選択」は? W:ウィル「意志」は? ということを見ていくわけである。
たとえば、大事な選択を迫られているとき、目標や目的が明確なら迷うことはないかもしれない。あるいは、そもそも目標や目的が明確で決意が強ければ選択を迫られるなんてことは本人にとっては起こりえないことかもしれない。
また、たとえば、どうすればいいか分からないとき、ありのままの現状と向き合う努力によって明確な答えが見つかるかもしれない。
また、たとえば、がんばっても結果が伴わないとき、別の選択肢を選べばがんばらなくても結果が出せるようになるかもしれない。
あるいはまた、意志の確認を自分の中で省略せず、決意するというプロセスを大事にするならば、より充実した時間を過ごせるかもしれない。
このように、GROWモデルの各要素を明確にし、行動に移していくことがコーチングの基本である。