雪・雷・虹など
霰(あられ)と雹(ひょう)と雪
高い雲の中には凍った水蒸気(氷晶)が含まれているが、これが落下して いくうちに水蒸気がついて大きな結晶になり、そのまま溶けないで地上 まで落ちてくるのが雪。
雪の結晶が落ちる途中で、0度以下でも凍らない雲粒から水蒸気がたく さんつき、結晶が分厚い衣をまとったように白い塊りとなって落ちてくる と霰。
雲の中に強い上昇気流がある場合は、霰は再び上空へ舞い上がる。そして 何度も空を上下しているうちに雲粒がたっぷりつき、部分的に溶けたり 凍ったりしているうちに大きな氷の塊りとなる。これが雹である。
霜柱
地面の中の水分だけが上がってきて、地表に出て次々に凍っていくと霜柱 ができる。霜柱が発生するのは、地面の中の温度は0度以上で、地表では 0度以下の場合で、水分が地表に上がるのは、土の粒子の隙間にできる 毛細管現象によるものである。砂地や粘土質の土壌ではできにくく、赤土 にできやすい。地面近くの水が凍り、地中の水が吸い上げられて霜柱は 伸びていく。
雷
空気が激しく上昇し、空気中の水蒸気が雲となって積乱雲ができる。 このような雲の中では雨や雪の粒が落ちたり、空気が吹き上げられたり して、しだいに電場が作られるようになる。こうして雲の中の電気が 集まって、同時に地表でも電気が呼び出されてくると、ついに空気の 絶縁力を超えて放電する。これが雷である。
強い上昇気流が電気を発生させるため、火山の噴火でも、噴煙の強い 上昇とともに雷が発生することもある。
虹
強い雨があがったあとに急に晴れ間がのぞいたりすると、空気中に浮か んでいる細かい雨の粒に太陽光線があたる。そして雨粒が太陽光線を 屈折させ、太陽光線に含まれている7色の反射光を出す。これが虹で、 雨粒によって光が変則的に曲げられるために、色鮮やかに映し出される。 虹の色は、外側から赤、橙(だいだい)、黄、緑、青、藍、紫となる。