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元レンジャー隊員のブログ

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低気圧と高気圧とは

低気圧

地球の表面が熱せられると、地表付近の空気が暖められ軽くなって上昇 し、冷やされて雲を作る。海上の場合は海面の温度が高いと上昇気流が 盛んになる。上昇気流が盛んだと、空気は次から次へと上空に上がって いく。上昇気流が盛んな地域では、地表付近の空気が周りの地域に比べ て薄くなってしまう。

このようにしてできた周りの地域よりも空気の 薄い部分が低気圧である。ここでは空気の不足を解消しようと周りの 地域から空気が流れ込んでくる。これが低気圧へ吹き込む風である。

高気圧

雲を作り、雨を降らせながら上空に上がった空気は乾燥している。 上空では気温が低いため空気は冷やされて重くなり、やがて下降気流 となって再び地表に戻ることになる。上空から次々と空気が降りてくる 地域では周りの地域よりも空気が濃くなる。この部分が高気圧である。

冷たく乾いた空気が下降気流となって地表に下りてくるとき、空気は 圧縮されて気温が上がる。乾いた空気で温度も上昇するため雲はでき ない。周りの地域に比べて高気圧の中心へいくほど気温が高くなるのは このためである。空気が濃くなった地域からは、濃くなった空気が周り へ流れ出していく。これが高気圧から吹き出す風である。

低気圧と高気圧の空気の流れ

周囲よりも気圧の低い所である低気圧の中心に向かって、風が渦巻き状 に吹き込むが、宇宙から見て、北半球では時計とは反対回りに、南半球 では時計回りに渦を巻く。低気圧の中心の方向を知るには、北半球では 風を背に受けて立ったとき、左手やや前方に低気圧の中心があり、 南半球では右手やや前方ということになる。これは「ボイス・バロット の法則」と呼ばれ、海上や山岳で嵐に遭遇した際に、役立つ知識として 知られている。

熱帯で発生する低気圧や台風には、熱帯洋上の暖かく湿った空気だけが 吹き込んでくるため前線は発生しない。日本周辺でできる温帯低気圧 には、海上からの暖かい空気や大陸からの冷たい空気など性質の異なる 空気が吹き込んでくるので前線を伴う。

温帯低気圧は、停滞前線の付近で発生する。そして前線の活動が活発に なると、渦巻きができて、低気圧としてまとまる。太平洋高気圧は、 上空に集まった空気が地表に下りてきてできる。また、冬の大陸の高 気圧は、地表が冷やされて重い空気がたまるためにできる。高気圧から は空気が時計回りに(南半球では反時計回りに)吹き出してくる。

低気圧では吹き込んでくる空気は上昇して温度が下がるため、水蒸気 が凝結して水滴となって、雲となり雨を降らせる。反対に高気圧では 吹き出す空気を補うように、中心付近では空気は下降して温度を上げ、 雲ができないので晴れる。




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