野外トレーニング
心肺機能(循環器系)のトレーニング
ランニング
心肺機能、耐寒・耐暑性の能力、抵抗力や免疫力といった、人間としての強さを養うのに、最も適しているのがランニングだ。
その日の体調によっては、途中でウォーキングを入れてもよい。最低でも30分間は踏破する。
自分の身体をチェックするようなつもりで走るとよい。
サイクリング
ランニングと目的は同じである。
ランニングよりは膝や足首への負担が少ない。
自転車は、高価なものでなくても一般的なものでよい。スピードの出ない自転車でもアップダウンのあるコースを走れば、それは心肺機能向上のための優れたトレーニングだ。
水泳(クロール)
普段使わない筋肉を鍛える。
水泳は、水の浮力、抵抗、水圧、水温などにより、陸上とは違った運動効果がある。
水中では、水の浮力により、足首や膝、腰にかかる負担が陸上に比べ軽減されるため、こういった箇所に障害または不安をもっている場合のトレーニングとして、水泳は最適である。
3000m級登山
厳しい自然環境が鍛えてくれる。
3000m級の山として3つだけ挙げておく。
富士山(ふじさん)3776m
静岡、山梨県境に位置する日本一高い山。
毎年7月1日~8月31日までが開山期間。
頂上を目指すルートには「富士宮口」「河口湖口」「須走口」「御殿場口」「吉田口」がある。
- 富士宮口(ふじのみやぐち)
- 「三島口」とも呼ばれる。富士登山最短ルートである
- 登山道と下山道が同じルート
- 富士宮口新五合目の標高:2400m
- 歩行距離:10km(登り:5.0km、下り:5.0km)
- 所要時間(休憩時間含まず):登り5時間、下り2時間30分
- (所要時間にはかなりの個人差あり)
- 河口湖口(かわぐちこぐち)
- 最も登山者が多い人気ルート
- 他の登山口よりも山小屋が多く賑わっている
- 吉田口登山道と六合目(標高2390m)で合流
- 須走口登山道と八合目で合流
- 河口湖口五合目の標高:2305m
- 歩行距離:15.1km(登り:7.5km、下り:7.6km)
- 所要時間(休憩時間含まず):登り5時間30分、下り3時間
- (所要時間にはかなりの個人差あり)
- 須走口(すばしりぐち)
- 登山口からしばらく樹林帯が続く
- シーズン中のマイカー規制がない
- 河口湖口、吉田口登山道と八合目で合流
- 須走口新五合目の標高:2000m
- 歩行距離:14.0km(登り:7.8km、下り:6.2km)
- 所要時間(休憩時間含まず):登り5時間30分、下り3時間
- (所要時間にはかなりの個人差あり)
- 御殿場口(ごてんばぐち)
- 途中に山小屋が少ない
- 下山道の七合目から新五合目までは「大砂走り」がある
- 御殿場口新五合目の標高 :1440m
- 歩行距離:17.0km(登り:9.4km、下り:7.6km)
- 所要時間(休憩時間含まず):登り7時間30分、下り3時間
- (所要時間にはかなりの個人差あり)
- 吉田口(よしだぐち)
- 一合目の手前のふもとから徒歩で登る総徒歩ルート
- 吉田口は富士吉田市の金鳥居、あるいは北口本宮富士浅間神社(標高860m)からスタートするが、馬返し(1450m)までは車で入って行ける
- 河口湖口登山道と六合目で合流
- 歩行距離と所用時間(健脚の人の場合):
- 北口本宮富士浅間神社→馬返し:8.0km 2時間30分
- 馬返し→六合目(標高差1000m):4.5km 2時間30分
- 六合目→頂上:(標高差1270m):5.5km 4時間30分
- (所要時間にはかなりの個人差あり)
御嶽山(おんたけさん)3067m
長野・岐阜県境にそびえる富士山型独立峰。
剣ヶ峰を主峰にして、摩利支天山、継子岳、継母岳などの峰が連なり、南北3.5kmにも及ぶ広大な山頂部を形成している。また、山頂部には5つの火山湖がある。
- 開田口コース(長野県側・北)
- 静かな山歩きができる。
- 黒沢口コース(長野県側・中)
- 7合目近くまで、御岳ロープウェイが利用できる。
- 王滝口コース(長野県側・南)
- 6合目まで車が入る。
- 濁河口コース(岐阜県側)
- あまり歩かれていない。
立山(たてやま)3015m
富山県、北アルプス北部にある立山は「富士山」「白山」とならび、日本三名山と称されている。
立山とは、雄山(3003m)、大汝山(3015m)、富士ノ折立(2999m)の三つのピークを持つ、台形の山の総称である。
また、浄土山(2831m)、雄山(3003m)、別山(2880m)の三山を「立山三山」と呼び、これらを含む広い山稜を「立山連峰」と呼んでいる。
立山に行くには、標高2450mの室堂まで乗り物で行って、標高差550mを日帰りで往復するのが一般的なコースとなっている。