筋力トレーニング
筋力トレーニングの効果とは?
筋力トレーニングの効果は、全身の筋肉をしなやかで持久性に富む筋肉にするはもちろんのこと、心肺機能(循環器系)向上、身体のゆがみ矯正、ダイエットまたは体重増量、発汗による毒素排出、リハビリ、スポーツの技能向上などがあるが、トレーニングを通して備わっていくものは、身体面だけではない。
筋力トレーニングは、ストレスや精神疲労の解消、気力や自信の充実、さらに集中力・決断力・判断力・不屈の精神、闘志、冷静沈着など、あらゆる精神活動を刺激し、多くの精神要素を涵養する。 気力や体力の充実がもたらす、その効果を数え上げれば枚挙にいとまがないほどだ。
このサイトで推奨したいトレーニングは「自分の体重を利用した種目」である。
理由は簡単だ。手軽にできるためライフワークの一部として取り入れやすいからだ。
ほとんどの種目が家の中でできる。家の中では気兼ねしてできなければ、運動のできる服装に着替え、外へ行けばいくらでもトレーニングの場は見つかるだろう。また、強く体重のかかる種目については硬い地面の上で行なうのが理想である。
筋力トレーニングは、パワーやスピード、スタミナを向上させるとともに、運動神経を開発し「使える筋肉」として発達させることが重要である。
筋力トレーニングはただ回数をこなすだけでは効果は薄い。効果的に行なうには、鍛えている部位にしっかりと負荷を伝達し、筋肉を強く意識することが大切である。
正しいフォーム、筋肉への正しい負荷のかけ方、あるいは力の抜き方を身体で覚えると、日常での立居振舞も断然変わってくる。人間の身体は電気信号により筋肉が収縮され、動作し支えられているが、筋力トレーニングによりその回線が強化されるからである。
体力要素には何があるか?
筋肉は負荷を与えられると、それに対し素直に適応しようとする。どのような負荷を与えるかは、トレーニングの目的によって違ってくる。
一言で筋肉といっても、鍛える要素には2つある。
「筋力」と「筋持久力」の2つである。
パワーや瞬発力を発揮する「筋力」と、筋肉自体がもつ持久力の「筋持久力」とがある。
総合的な体力でいえば、さらに心肺機能(循環器系)、柔軟性、平衡性、敏しょう性などが挙げられる。
心肺機能(循環器系)のトレーニング法については「野外トレーニング」と題して別ページでピックアップした。
柔軟性については筋肉のストレッチを行なう必要があるが、筋トレで関節の可動範囲を広くとった種目は、それ自体が筋肉のストレッチ運動となり、柔軟性を高めることができる。筋肉が緊張したまま伸ばされるのでその効果は高い。
リラックスして行なうストレッチには様々な種目があるが、このサイトでは「股割り」というストレッチの方法だけピックアップする。その他のストレッチング法については、一般的に知られている方法で、酷使した筋肉をゆっくりと十分に伸ばし、トレーニング後の筋肉に老廃物が溜まらないようにしたい。
平衡性、敏しょう性については複雑な運動の中で求められる要素であるが、根本的には強い筋力に裏打ちされる要素だ。その上で筋肉の緊張と弛緩を自由にかつ素早くコントロールできる能力である。
ちなみに平衡性、敏しょう性を高めるには、バスケやサッカー、空手、ボクシングなどアクロバット的な技が要求されるスポーツに取組むとよい。