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感覚・知覚

私たちのまわりには、光、音、においなど様々な刺激があふれている。それらは、眼や耳などの感覚器官を通して私たちに受け入れられる。私たちはこのような情報によって、自分を取り巻く環境の状況を知り、それに適した行動をとることができる。

知覚とは、見たり、聞いたり、感じたりなど感覚器官を通して外界の事物をとらえたり、自分自身の身体状態を把握することをいう。

しかし、私たちは、外界の物理的な特性をそのまま受け取っているのではない。多くの情報の中から必要なものを選択し、複雑な処理を経て、意味を持ったものとして外界を解釈しているのである。

一般に、感覚は知覚の基礎過程としてとらえられる。感覚と知覚の区別は相対的なものであるが、ある音が「聞こえる、聞こえない」はより感覚的な反応であるのに対して、「誰の声か、何を言っているのか」は、より知覚的な反応と言える。しかし感覚と知覚をはっきりと区別するにはあいまいな部分があり、あまり区別されずに用いられることが多い。

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