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行動主義

心理学において、行動に焦点を当てて人間を捉えようとする立場は、行動主義(behaviorism)と呼ばれる。

行動主義では、我たちの行動は2つの種類に区別される。1つは自ら環境に対して働きかける自発的な行動で、たとえば「自動販売機にコインを入れボタンを押し、缶コーヒーを買う」「友達に電話をかける」などである。このような行動は。オペラント行動(operant behavior)と呼ばれる。これは自分でコントロールしやすい行動である。

もう一方の行動は、刺激に反応して受動的に引き起こされる行動である。たとえば「好きな人に会って胸がドキドキする」「蛇を見ると身体が硬直する」などのことである。このような反応は、レスポンデント行動(respondent behavior)と呼ばれる。自分ではなかなかコントロールしにくい行動である。

行動主義的な発想の中心には、行動と環境の関係のあり方を観察し、その関係をコントロールすることによって、人間の行動を理解し、行動の変化を図ろうとする考え方がある。行動主義では、行動と環境の関係を、行動あるいは反応と刺激との関係で捉える。

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